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プログラマとしての経験がなく転職活動を行う場合、実務経験のあるプログラマに比べて、どうしても不利だと感じる人もいるかもしれません。しかし、人材不足のIT業界では、未経験者であっても積極的に採用する企業もあり、効果的な自己アピールで企業の目に留まれば、プログラマとして活躍できる可能性は十分にあります。そうした背景から、未経験でプログラマの仕事に就きたいと転職活動する人も多数いるため、ライバルより少しでも優位に立てるような対策が欠かせません。そこで有効なのが、ポートフォリオです。ポートフォリオは、未経験者にとっては記載する内容が少なく、あまり必要ないと考えるかもしれません。ただ、他者と差別化を図れることに加え、これまで独学で得たスキルの証明や、独自に作成した成果物を大々的にアピールできるため、未経験者であってもポートフォリオは有効な手段であり、書き方によっては転職活動時の大きな武器となり得ます。そして、どのようなスキルをどう取得したのかなどが見て取れることで、企業にとって教育コストをかけてでも採用するべきかといった、その後の成長を見極めるための物差しとしても活用されます。
ポートフォリオには、プロフィールや習得したプログラミング言語とスキル、自作した成果物は最低限、記載するようにしましょう。未経験だと、記載する項目が少ないため不安に感じてしまうかもしれませんが、その場合はしっかりと内容を充実させると良いです。たとえば、アプリを作成したのであれば、どんな点にこだわったのかや、作成時に苦労したことや工夫したこと、失敗したときにどのような対策を行ったのかなど記載するのもいいでしょう。また、アプリの概要や実装している機能、使用した技術なども記しておくと、読み応えのある内容になります。プロフィールを記載する際は、予め自己分析を行い、得手不得手を理解したうえで自分の人柄やセンス、強みをしっかり伝えましょう。
成果物として、人と似たようなアプリを作成しても、なかなか採用する側の目に留まらないかもしれません。要は、他者との差別化を図るために、アプリのオリジナリティを出すのは必須だということ。だからと言って、技術的に難易度が高いアプリの制作をするのが良いというわけではなく、たとえば自分の経験上での課題を解決するアプリを手掛けるのも、オリジナリティがあります。また、ポートフォリオの概要説明を記載しておくと、どんなサービス、どんな目的でそのサービスを作ったのかなどが理解しやすく、読み手に良い印象を与えるでしょう。なお、ポートフォリオで紹介するアプリは、オンライン上でいつでもアクセスできるよう公開することも忘れないようにしてください。そして、GitHubや自分の技術ブログでも良いので、作成したアプリのソースコードを載せて閲覧可能な状態にしておきます。どれも評価に繋がる大切な要素のため、作成時はこれらをヒントにポートフォリオを完成させ、転職活動に活用しましょう。
「未経験者でもプログラマになれるの?」という質問を受けることがありますが、答えはYESです。当たり前のことですが、今現役で活躍しているプログラマも最初は全員が未経験者です。プログラミングを学ぶ方法としては独学の他スクールに通うなど、いくつかありますが、未経験者可の求人募集に採用されれば、その会社の研修プログラムで学ぶこともできるでしょう。
企業に勤める会社員プログラマの年収は、おおよそ400万~500万円が相場と言われています。一方、ハイレベルなスキルを持ってフリーランスで活躍するプログラマなどは、年収1,000万円以上稼ぐケースも稀ではありません。未経験からスキルと実績を積むまでの間の下積み期間はそう高い収入は得られないかもしれませんが、それはプログラマに限らずどの業界でも同じです。
プログラマとしての経験がない場合、実務経験のあるプログラマより少しでも優位に立つために効果的な自己アピールをする必要があります。自己アピールの効果的な手段として、ポートフォリオがあります。これまで独学で得たスキルや作成した成果物をアピールできるため、未経験者であっても十分アピールすることができます。しかし、ポートフォリオ自体は転職活動をする多くの人が作成しているものです。評価に繋がるポートフォリオを作成することがポイントです。