リンク
最近の企業内でのIT化の一般化・高度化に伴い、IT人材不足の状態が続いています。従って未経験であってもプログラマとして採用されるチャンスも生まれています。しかし企業はあくまで給与を支払い、一定の福利厚生を保障する以上、採用されればそれだけの期待に応える仕事ぶりを示さなければなりません。大企業でなければ、プログラマを募集する企業の多くはIT関連です。従って採用面接の場に臨むにあたっては、その企業が求める人材とはどのようなものか、という点をしっかりと頭に入れて準備することが必要です。
企業によっては書類選考である程度の人数に絞った上で面接を行ったり、あるいは応募者全員を面接するなど、その選考に苦慮している場合も少なくありません。履歴書や職務経歴書で人物が正確に判るわけもなく、また一度や二度の面接の場で本当に求める人かどうか、判断できるものではないことを、面接官はよく知っています。従って最低限、挨拶に始まって部屋を後にするまでの間、元気よく気持ちよい受け答えができることや、身だしなみを整えて言葉遣いもきちんとしていること、といった点で減点されている場合ではないのです。この点、前職がある場合には、落ち着いて対応できるかもしれませんが、話す内容が面接官に意味不明な専門用語のオンパレードにならないよう注意が必要です。企業によっては、プログラマがクライアントと直接打ち合わせを行う場合も少なくありません。面接の場では、初めて出会う人とどのようなコミュニケーションをとるのか、という点から面接官に判断されるかもしれないのです。そうであればむしろアピールするチャンスと捉えて、いかに一般の人に自分のこれまでの専門的な業務内容を伝えるのか、という点を工夫しておきましょう。
また未経験者を採用するという場合、企業が求めるのは一にも二にもやる気です。この業界で必死で勉強してプロとしての仕事を任されるだけのスキルと知識を身につける、というひたむきさを面接官に見せなければなりません。もちろん履歴書や職務経歴書には現時点における資格や専門知識あるいは技術を記載しているでしょうが、例えば将来的に狙っている資格を取得するための具体的な勉強計画を示すなどして、じっくりと取り組む姿勢をアピールすることもできるでしょう。いずれにせよ技術革新の激しい業界の中で新たなスキルや知識を習得し続けることは、並大抵のことではありません。まして専門化・高度化が進む中で、自らの価値を高めてゆくためには、最初が肝心です。採用されてから現場で仕事を覚えるのは、学校で授業を受けるのとは違うのです。
「未経験者でもプログラマになれるの?」という質問を受けることがありますが、答えはYESです。当たり前のことですが、今現役で活躍しているプログラマも最初は全員が未経験者です。プログラミングを学ぶ方法としては独学の他スクールに通うなど、いくつかありますが、未経験者可の求人募集に採用されれば、その会社の研修プログラムで学ぶこともできるでしょう。
企業に勤める会社員プログラマの年収は、おおよそ400万~500万円が相場と言われています。一方、ハイレベルなスキルを持ってフリーランスで活躍するプログラマなどは、年収1,000万円以上稼ぐケースも稀ではありません。未経験からスキルと実績を積むまでの間の下積み期間はそう高い収入は得られないかもしれませんが、それはプログラマに限らずどの業界でも同じです。
プログラマとしての経験がない場合、実務経験のあるプログラマより少しでも優位に立つために効果的な自己アピールをする必要があります。自己アピールの効果的な手段として、ポートフォリオがあります。これまで独学で得たスキルや作成した成果物をアピールできるため、未経験者であっても十分アピールすることができます。しかし、ポートフォリオ自体は転職活動をする多くの人が作成しているものです。評価に繋がるポートフォリオを作成することがポイントです。